カナダのFemtum社は最先端技術による高度な中赤外ファイバーレーザ製造のリーディングカンパニーで、3μm周辺のファイバーレーザを提供しています。
この度半導体製造メーカー向けの最先端中赤外ファイバーレーザの開発・製品化を目指してきた努力が報われ資金調達が確定しました。独国のフォトニクス専門のハイテクファンドが中心となり、カナダ国内のファンド等が参加して500万ドル以上の投資ファンドが決定したとのことです。Femtum社の革新的なレーザ技術へのアプローチは、完璧に彼らの投資の目指すところに一致しているとのことです。
光業界において急成長しているフォトニック集積回路 (PlCs) に関連する工場にとって、Femtum社の高度な技術が大きな進歩をもたらし、重要な発展の起点になり得るとのことです。Femtum社の画期的なレーザ技術は、最先端の半導体製造において、特に人工知能・通信・量子技術の分野でより高度な段階に進む事を可能にし、イノベーションのキープレーヤーになり得る可能性が有る様です。
Femtum社は3μm周辺のレーザに焦点を当て、3μmで有効な量子光学、質量分光測定法等の理科学用途向け、半導体関連や薄膜等の新しい素材の微細加工等の応用に対応し、更に斬新なアプリケーションを開発しています。
基本モデル
モデル |
Femtum UltraTune 3400 |
Femtum Ultra 2800 |
Femtum Amp 2800 |
Femtum Nano 2800 |
中心波長 | 3~3.4μm | 2800nm±20nm | 2780nm±50nm | 2780nm±50nm |
パルス幅 | <500fs | <500fs |
シグナルゲイン :10~20dB |
30~200ns |
平均出力 | 30~>1000mW |
10~70mW ピークパワー1kW |
10mW~1W | 10mW~1W |
繰返し | ~35MHz | 25~70MHz | 1~50kHz | |
ビーム品質 | M2<1.3 | M2<1.3 | M2<1.3 | M2<1.5 |
用途
■量子光学 ■質量分光測定法 ■ハイパースペクトルイメージング・顕微鏡 ■吸収スペクトル分光法
■非金属のレーザ加工 ■生体組織アブレーション ■薄膜加工・半導体加工 ■ポリマー加工