ラマン分光は、パウダーや液体・固体のまま医薬品・有機・無機材料の識別・分別・診断等に利用出来る便利な技術です。
最先端の分光器を開発し続けているAvantes社から、手軽に使用できる最新のラマン分光計測システムが発売されました。
これまでのシステム同様のBundles (製品セット)で、計測するラマンシグナルの強弱、材料の違いによって3種類のBundleが用意されています。
AvaRaman-Bundlesは、照射用レーザ:AvaLaser(785nm), 集光用光学系: Raman filter-packs, レーザと高度に統合されたプローブ:Raman-Probe, ラマン計測用分光器:AvaSpec, 制御用コントローラ、専用ソフトウェア:AvaSoft-Raman, 分光分析用ハイエンドソフトウェア:Panorama-Lightを基本として構成されており、レーザを支えるホルダーや試料を載せる台座などが付属します。。
AvaRaman-D (ハイセンスバンドル)
特長
●蛍光計測の様に微弱光のシグナルの場合
●AvaSpec-HERO (HSC-1024x58-TEC-EVO) を使用
●高感度でNIR域においても高い量子効率が得られ、高いS/N値が得られるので、分析が難しい場合にも対応可能
AvaRaman-E (高パフォーマンスバンドル)
特長
●ラマンシグナルが弱い場合(露光時間が5秒より長く必要)
●AvaSpec-ULS2048x64-TEC-EVO-RSを使用
●高性能TEC (サーモエレクトリック冷却)によりノイズが削減され、光の少ない環境においても高感度測定可能
AvaRaman-F (基本バンドル)
特長
●ラマンシグナルが強い場合
●AvaSpec-ULS2048CL-EVOを使用
●鉱物、アルコール飲料、アロマオイル等パウダー・リキッドなど
用途
●鉱物・ミネラル
●半導体
●原材料識別
●衛生・医療診断