picoEmeraldは、Levante Emerald の技術を保持してモードロックNd:YVO4レーザを内蔵した一体型ピコ秒OPO で、一体型ならではの安定性に優れており、ハンドフリーオペレーションも可能。CARS・SRS等の顕微鏡・分光用途に最適な光源として、可変可能な2色の光源が全て自動制御で得られる。
2025年、CARS顕微鏡や誘導ラマン散乱顕微鏡用途に最適な高速波長チューニング、高速イメージングが可能な一体型ピコ秒レーザの最新型 picoEmerald-FT が新しく発売された。
パルス幅2ps、スペクトル線幅10cm-1により、高い信号強度とスペクトル分解能を実現。指紋領域を含む210~5450cm-1のラマンバンドをカバーし、基本波1032nmで700mWのレーザ出力が得られる。660~2340nmで 波長可変でき、変更しても2色の光パルスは、時間的・空間的に完全オーバーラップする。
オプションで、高周波ロックイン計測のために、ポンプレーザ光660~1100nmにおいて出力の8~20MHz 高速強度変調が可能で、ビデオレートSRSイメージングにも対応する。
CARS、SRS以外にも、誘導ラマン顕微分光用途、多光子蛍光や第二高調波発生を含むマルチモーダルイメージン グに最適。
特長
●一体型、ハンズフリー操作、ショットノイズが最低限
●高速波長チューニング (これまでのpicoEmerald の100倍速い)
●波長可変スピード:ランダムチューニングステップ1.5秒の高速チューニング
●非常に感度が高く速い速度でイメージングが可能(CARS/SRSイメージングが10倍速い)
●完全自動によるコンピュータ制御
●2 ps のパルス幅(スペクトル幅:10 cm-1)
●多色の波長可変出力
●シグナル波長 : 660 nm … 1010 nm
●基本波: 1032 nm
●アイドラ波長(オプション): 1055 nm … 2340 nm
●シグナル波長と基本波のビームが時間的・空間的にオーバーラップ(CARS/SRSに最適)
●40MHz のパルス繰返し周波数
●アクティブ・パッシブ的に安定化し、長時間の実験に対応
応用
■SRSラマン顕微分光
■CARS ラマン顕微分光
■SRP (Stimulated Raman Photothermal) Microscopy
■SHG (Second Harmonics Generation) Imaging
■過渡吸収分光 (TAM)
■ポンププローブ分光
■2光子蛍光顕微鏡 Fluorescence Microscopy
■FLIM (Fluorescence Lifetime Imaging Microscopy) / FRET (Fluorescence resonance energy transfer)
■SEHRS (Surface Enhanced Hyper Raman Spectroscopy)
■Quantum Dot Single-Photon and Entangled-Photon Generation
■TCSPC (Time Correlated Single Photon Counting)
■ゴーストイメージング
用途
◆CARS / SRSのイメージは こちらから
◆非線形光学顕微分光応用例は こちらから
◆マルチモーダルイメージング例は こちらから
◆過渡吸収分光法 (Transient Absorption Microscopy ) はこちらから
◆量子ドット単一光子生成(Quantum Dot Single-Photon Generation)はこちらから
◆SRS顕微分光に便利なセットは こちらから
◆picoEmerald に関する文献は、 こちらから
フェムト秒・ピコ秒レーザ用途に最適な光学部品は→こちらから
フェムト秒・ピコ秒レーザ用途に最適なレーザ結晶・非線形結晶は→こちらから
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